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yamabuki-monokuro.jpg

一見、ふわふわ世界の中で特に精神年齢が高く、落ち着きのある山吹。人の相談にもよく乗ってくれる良い人ではあるんですが、恐らくはふわふわ世界全体の中でも1・2を争うほど陰の気を同時にまとった人。やんわりとして心中に人を踏み込ませず、常に客観的立場にあろうとする。酒や床などに依存するのは、人に逃げ道を求める事ができなかった成れの果て。

【生い立ち】

ヤマブキが生まれたのは、GLL危険地帯のその先に続く小道の先。
ふわふわ世界とは多少遠いその国は、しきたりと慣習、そして貧富の差がはっきりとした、閉鎖的な世界。
人々の人間性を反映するかのように、町は高い城壁で囲まれ。人々は密集するように住んでいる。
外世界の人間はその場所を、鎖され渓谷(とざされけいこく)と呼び畏怖した。
(イメージは、恋するリヴさん貸して下さい企画で、浩二君とリオルカのイラストで乗せた背景)

山吹は当時渓谷で名門御三家と称された幸平一族の、待望の長男として生まれた。
跡継ぎであること、それは渓谷では重要な意味を指す。弟や妹との間には、見えぬ壁。父は、同時期に生まれた他家の少年と息子を比較し、山吹に過度の教育を課した。一日、学び、寝る、そしてまた、学ぶ。多感な時期、彼に友人という存在はなかった。

十数年の年月が流れた頃、渓谷の政に同席した山吹は、その夜開かれた宴の席で同年代の青年と出会う。目が会うと、青年は屈託の無い笑顔を見せた。騒がしい屋内を後にし、ヒンヤリとした廊下に出る。同じ年頃の人間と、話すことさえ珍しい事。山吹にとっては新鮮で心躍る事だった。青年は名を銀杏(いちょう)といい、山吹より2歳ほど年上だった。銀杏は、御三家の中で最も力のあった水音(みなおと)家の跡継ぎである。立場の似た二人は、すぐに意気投合し、政に限らず共に意見を交わす仲となった。

そんなある日―山吹はこの日を今でもうっすらと覚えていて、風の無い日は物思いにふける。

皮肉にも、出会った日の銀杏と同い年になったその日、父は光の無い目を息子に向けていた。
隣には、御三家最後の一族。木枯(こがらし)家当主の姿も見える。

―謀を予感させた―

当時、御三家はそれぞれ山(土地)・水(井戸)・風(電気)を財産として手中に収めており、それらをうまく取り交わす事で均衡を保っていたが、ここ数年は雨が少なく、水音家が水の価値を大きく引き上げた事が、物事の発端である。
話し合いでの解決を諦めた山吹の父は、水音家の跡継ぎと仲の良い山吹を、囮に使う事で銀杏を呼び出し、人質にしようと企んだ。水音家の現当主は齢90を超えており、後先長くは無い。たった一人の跡継ぎ候補である銀杏の価値は、計り知れないからだ。

山吹は、心の臓が凍るのを感じた。どんな事情があれ、信じた友を裏切る事などできない。
だが、その選択肢が与えられる事はなかった。当主の言葉は絶対であり、その命に背く事は許されない。そう、教えられた。いや、仕込まれた。

誘い出して、そこから…山吹は考えた。どんな事をしても、銀杏を逃がさなければならない。
その夜、山吹は文を書いた。空風峠のふもとで、”久々に語らおう”と。

その日、空風峠は暖かくも冷たいまとわりつくような空気で覆われていた。
山吹は一人、光の無い平原で空を見上げる。しばらくして、足音が聞こえたが、振り向くと他人だった。杖をつき、帽子を深くかぶったその老人は、近くて遠い世界を、たんたんと通り過ぎていった。
山吹は、目を閉じた。

そして、彼はやってきた。いつもと変わらぬ明るい笑顔を向けて、



閃光が走る―

何が起こったのかわからなかった。銀杏が目の前にいた。だが笑顔はいつもどおり…ではなかった。笑顔だが笑ってはいない。目に光がない。その顔は、脳裏に焼きついた。
気づいたら周りは覆面をした忍達。その服の紋は…水音家。そして、木枯家。

謀られた。

山吹は悟った。よくよく考えるべきだった。水音家が倒れて、最も力を持つ家はどこなのか、幸平家だ。そんな状況で、木枯家が組む事に同意する事事態がおかしい。木枯家は最初から、水音家に謀を伝える事で、幸平家を潰し、水をも確保する考えだったのだ。

ぬるりとした感覚。妙な遠近感。
目を、やられたか…

山吹は血をぬぐった。銀杏に伝えたい事はあったが、今はそれどころではない、気を抜けば自分が、殺されてしまう。謀反人として…。

剣を抜き、つかまれていた羽織を捨てた。
そして、逃げた。逃げるしかなかった。斬り捨てる事もできたが、そうすべきで無い。
何より、銀杏が無事であることに安心した。自分の裏切りで死ぬ事は、これでない。
無論悔しさもあった。だが名残惜しく思うほど、大事な世界では、ない。

気づいたら、見知らぬ湖面をただただぼんやりと見つめていた。
恐ろしいほどに落ち着いた心。


―渓谷がその後どうなったのか、山吹は知らない。

イメージソング
 


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自分の世界に入りすぎると関係の接続が難しくなるのでやりすぎは避けていたんですが、
やっちまったなぁ!!でも裏でUPした内容より大分満足がいったのでいいと思い込んでいます(笑)
ちなみにリオルカは鎖され峠の最下層の出身。身寄りの無い子供が集められて作られた隠密集団の元メンバー。水音家に雇われていた忍でもあります。(山吹の事件の際はまだいない)夜時雨も鎖され峠の商人の出身ですが、上層部と違って下町はそれなりに平和なようです。

※分かった人いるかな。木(枯)夢吉・幸平(山)吹・(水)音銀杏ということ。
※銀杏の心は分かりません。なぜならあくまでこれは山吹の物語だから。

設定を作る時は、生い立ちと人格を合わせて考えていますが、性善説派(人は生まれた時は善だが、育つ仮定で悪にもなりえるという考え方)なのかと言われるとそうではなく、”人”という生き物で考えると、性悪説派(元々悪で、教育で修正しているという考え方)です。
本能は基本的に自分を守り、快適にさせようとするもの。しかし自分の快楽は人にとって不快な事もある。よって、社会モラルを教育する事で修正・均衡を保っているのだと。
逆に言えば、そのモラルこそが”悪”という概念を生み出すとも思うんですが、この話はまた今度。

何を悪いと思って、何を良いと思うのか。人生が作り上げる固定観念。
キャラクターをせっかく作るなら、そこまで考える必要がある。
年をとると頑固になるのは、考えの否定が人生の否定になってしまうから。


もし読んでくれた方がいたら、長い拝読ありがとうございました。
 

yamabuki20101218.jpg

―明日も営むよ 今日と変わらず―

拍手


****拍手・コメントありがとうございました!****

>某Fさん

Wフィオー!!!フィオのバトンでコメントもらえるとかおもっとらんかったwありがとう兄弟´ー`(顔)だよね。女子会の件はちょこちょこ私も思ってた。温泉旅行とか皆でしたりしたら楽しそう。みんなお姉さま系だからセックスアンドザシティみたいになりそうでワクテカするわ~^0^ホックホック!!そして出る結構ディープな男話wwwつまり毎日がグータンヌーボーなんだよね分かる。またこのへんもおはなししよー!フィオはフィオをなんて呼ぶのかなぁ…。

>hrnさん

うあああああっ。まさかこんなところまで見に来て下さるとはwwwびっくりしましたありがとうございますー^p^一度篭り始めると出られなくなりますね。。。なんという落ち着き空間。。。そうかこれがひきこもりの気持ち!!!(〇×〇)モノトーンレイアウトってhrnさんぽいです<><>!!鉄格子再販願ってますっ―人―ナムム

>うんこの歌に感銘を受けていらした方

名前が無いのは書き忘れでしょうか。うんこさんでしょうか?つまりうんこさんなんですよね解ります。世界はうんこのために、うんこは世界のために。大丈夫わかっていますよ。なでなで臭っ。直太郎さんのセンスはもう詩人を通り越して天才の域wwwこの意味解らん感じがすごく魅力的。小荒らしTシャツ、着てもいいのよ。

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